‘CDレビュー’ カテゴリーのアーカイブ

銀界 – 山本邦山、菊池雅章、ゲイリー・ピーコック他

2009年12月13日 日曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001VA11YW/

尺八の山本邦山と菊池雅章ら日本を代表するジャズプレイヤー、それにあのゲイリー・ピーコックが顔合わせした極めてユニークなアルバム。

作曲は菊池らしいが、サウンド的には山本の尺八が全面に出ている感じだ。異質と思っていたものがとても自然に融合していて驚いた。聴きやすく、かっこいいサウンドに仕上がっている。

STANDARD – ASKA

2009年12月11日 金曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH8GA/

J-POP界を代表する歌手ASKAさんがスタンダードソングを歌うという、とても興味深い1枚。

ジャンルは異なるが、ピアニストのキース・ジャレットもオリジナルや即興に取り組んだ後、スタンダードジャズを演奏するトリオを組み、素晴らしい成果を残している。オリジナルで自分の世界を築いた人が取り組むスタンダード曲は、その人ならではの世界が築かれていて、とても味わい深い。

昔の映画音楽のようなストリングスを多用した伴奏の上に、例のASKA節が響き渡り心地いい。SCENEⅢと共通する世界といえるだろう。

オリジナルとはまた違ったアスカワールドを楽しめる1枚。

ペルト:タブラ・ラサ/交響曲第3番- 湯浅卓雄(指揮)、アルスター管弦楽団他

2009年12月10日 木曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HS6R/

ジャレットとクレーメルが共演しているペルト作品集を聴いて、その素晴らしい音世界に感動し、色々ペルトの作品を聴いてみたくなった。で、次に買ってみたのがこれ。ペルト作品の中で特にメジャーな《タブラ・ラサ》が入っている。特に第2番「静寂」が素晴らしい。単純なモチーフの反復による作品だが、その深い響きに引き込まれる。その他《バッハ主題によるコラージュ》《交響曲 第3番》など、録音が比較的少ない作品も入っており、貴重な1枚。

ペルト:タブラ・ラサ- クレーメル(Vn)、ジャレット(pf)他

2009年12月6日 日曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FHQ6/
ギドン・クレーメルとキース・ジャレットによる「フラトレス」が聴ける。この異色の組み合わせが、神秘的な音楽を創り上げている。ペルトに興味を持った人が、まず初めに聴くのにお勧めの1枚。「ベンジャミン・ブリテンの追悼歌」も素晴らしい作品。下降音形のみでできているシンプルな作品なのだが、心に響く力強い響き。

メンデルスゾーン:交響曲第4番&第5番~ ガーディナー(ジョン・エリオット)

2009年11月8日 日曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CBNYU0/

有名な「イタリア交響曲」の「改定版」が収録されている。第1楽章は改訂されず、第2楽章以降が改訂された。聴き比べできるのがいい。改訂版は録音が非常に少ないため、これは貴重なものだ。

Shostakovich: Symphonies (Box Set) [Box set] [Single] [Import] [from UK]

2009年6月19日 金曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005UW2D/

ルドルフ・バルシャイ指揮、ケルン放送交響楽団によるショスタコーヴィチ交響曲全集。全15曲の交響曲が11枚組のディスクに収められ、価格はわずか5-6千円程度。

バルシャイはショスタコーヴィチに作曲を師事したこともあるらしく、交響曲14番の初演も担当しているという人。

全部聴くのは相当大変だが、わずか数千円でショスタコの交響曲が全て手に入るのだから、相当お買い得だ。

ニコライ・カプースチン‐自作自演集「8つの演奏会用エチュード」

2009年2月17日 火曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00067SUM2/

ロシアの作曲家・ピアニスト、ニコライ・カプースチン(1937-)の自作自演集。2000年に日本でCDが発売されると瞬く間に話題となり、多くのピアニストが演奏し始めた。

その作風は、楽譜に1つ1つの音符をしっかり書き留めるクラシックの作曲の伝統と、ジャズのリズム、メロディー、ハーモニー、そして即興性が融合した魅力的なものとなっている。作曲家ガンサー・シューラーは1950年代に、クラシックを第1の流れ、ジャズを第2の流れとして、両者が融合を目指す音楽を「サード・ストリーム」(第3の流れ)と呼んだが、カプースチンのこのような作風もピアノ独奏曲における「サード・ストリーム」に位置づけられるだろう。この「サード・ストリーム」はクラシック・ジャズ両ジャンルで主流にはならなかったものの、両ジャンルの「いいとこどり」をしたような大変興味深い音楽が生まれたというのは大きな成果だったといえると思う。

さて、《8つの演奏会用エチュード》作品40は、ショパンやリストなどクラシックの作曲家のエチュード(練習曲)と同様、各曲が特定のテクニックを徹底的に鍛え上げる作品となっている。

《スィート・イン・オールド・スタイル》(古風な様式の組曲)作品28は、バッハなどバロック時代の組曲の形式を踏襲し、カプースチンならではのサウンドを盛り込んだ作品。”ジャズ風バロック舞曲”といった感じだ。

その他の作品も演奏効果高いものばかりで、素晴らしい作品集となっている。演奏は作曲者自身によるもので、とにかくうまい。

演奏効果が高く、クラシック音楽にそれほど親しみがない人でも楽しめる1枚だと思う。ピアノを弾く人は楽譜を買って演奏に挑戦してみるのもよい。ただし、演奏はいずれも困難…

Evgeny Kissin & James Levine: The Carnegie Hall Concert [Import] [from US]

2009年2月15日 日曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E1JOU2/

若き巨匠・キーシンと大指揮者・レヴァインの2台ピアノの共演。2台ピアノといっても、シューベルトの連弾作品を、カーネギーホールで2台のピアノを使用して演奏するというちょっとユニークな試みだ。

作品自体は親しみやすく、大ホールで演奏効果をあげるようなものではない。しかし、2台のピアノで演奏していることにより、非常に豊かな響きを実現している。演奏レヴェルは当然最高のものだ。

家庭用作品でも、奏者が最高であれば大ホールのコンサートで十分通用するということだろう。

テンポは全体的にやや速めか。

花岡千春-清瀬保二ピアノ独奏曲全集

2009年1月20日 火曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00198QYNO/

武満徹に大きな影響を与えた作曲家、清瀬保二(1900-81)のピアノ作品がほぼ全部入っている(東北のわらべ唄はCD収録の都合上抜粋)。西洋の作曲家のピアノ作品に比べて演奏効果が高いとはいえないが、ペンタトニック中心の曲の作りはいかにも日本という感じがする。

通常のピアノ演奏会の間にさりげなく演奏されると、ちょうどいいアクセントになりそう。

例によって音質がとてもいい。スタインウェイ・フルコン豊かな響き、そして白寿ホールの自然な響きがマッチして耳に心地よい。有名なピアノ作品に聴き飽きて、更に何か聴いてみたいという人は、一味違うピアノ作品集ということで、買ってみてはいかがだろうか。

ロバート・ジョンソン- コンプリート・レコーディングス

2009年1月13日 火曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001FAFMM/

20世紀前半のブルースマン、ロバート・ジョンソンの録音が全て収録されている。エリック・クラプトンが影響を受けた伝説のブルースマンということで、買ってみた。

複雑な家庭環境の下で育ち、瞬く間に超人的なギターのテクニックを身につけ、放浪の旅を続け、27歳で他人の女に手を出したことが原因で毒殺されるという、すごい経歴の持ち主だ。

正直、初めて聴いたときはそれほど驚かなかった。録音状態は悪いし、全体的にプロフェッショナルな作品集ではない。しかし、何度も聴いているうちに、この人ならではの味がわかる気がしてきた。心の底からわき上がる魂の声とでもいうのだろうか。今の時代、これよりきれいな音で録音しているアーティストはいくらでもいるが、独特のけだるさ、こころにしみるファルセットなど、これほど強力な音楽は滅多にないと思う。

聴いているうちに、繰り返し聴きたいアルバムの1つになった。