ワールド・オブ・ピアノ- フィニアス・ニューボーンJr.
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ジャズメンの演奏だが、かなりフォークの要素が強いと感じる。素朴で美しい旋律が多く、とても聴きやすい。
筆者が特に気にいったのは、タイトル曲の”My Song”と”Country”。 ”My Song”はシンプルな旋律をサックスが朗々と歌い上げる。心安らぐ演奏だ。キースのバッキングも美しい。”Country”はその名の通り、カントリー・ミュージックの要素が強い作品。どちらも後年のソロ・コンサートの片鱗が微妙に垣間見られる気がする。
キースのほかのアルバムとは一味違った、独特な味わいのある作品だ。
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ライブでキースの演奏が熱を帯びるのに合わせて聴衆も熱狂していく様子が伝わってくる。特にアンコールでは聴衆の長い拍手や、キースのMC(というほどのものではないが…)まで入っていて、面白い。
前作「レイディアンス」からキースは、比較的短いソロをいくつも演奏するようになったが、本作はそのスタイルが更に完成度の高いものとして結実していると感じた。
Disc1、特にPart1は、長い道のりの始まりで、手探りで色々やっているような感じだ。決して聴いていて心地いいものではない。Part3など、所々極めて美しい旋律が奏でられ、純粋に聴き入ってしまうのだが、中には「???」てな感じの曲もあるというのが正直なところ。
Disc2の方がより面白いと感じた。やはりコンサート後半の方が気持ちがノッてきたのではないか???
Part6では急速なパッセージを弾きまくるかと思えば、Part7では急にJ-POPにもでてくるんじゃないかというような分かりやすいポップな曲を演奏する。続くPart8では、しっとりとしたバラード。キースの幅広い音楽性をたっぷり味わえる。聴き手の意表をついてるんじゃないだろうか、と思えるような進行が面白い。まあ、「意表をつき、観客の気持ちを引き付ける」のが意図だとすれば、これもある意味「必然的な進行」なのかもしれない。
5曲にわたるアンコールが又素晴らしい。特にGood Americaは、キースのロマンティシズムの極地とでもいえそうなほどに美しい。その他、70年代のキースのオリジナル曲や、ブルース、スタンダードなど、これまたヴァラエティーに富んだ内容だ。
ピアノ・ソロでこれだけ広い世界を見せてくれる人はこの人しかいないだろう。
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プログラムの最初にシューベルトの大曲をもってくるのがスゴイ。この曲の壮大な世界を十分に表現している演奏だといえる。音が鳴り出した途端、別世界にひき込まれるようだ。
続く歌曲では、歌い手と伴奏者の両方の役割を1人でこなしてしまう表現力が素晴らしい。ピアノで歌曲の旋律を表情豊かに歌わせるのは難しいのだが、キーシンの演奏は実に滑らかで美しい。ピアノ編曲版ならではのヴィルトゥオジック(名人芸的)な表現もさすがだ。
最後のメフィスト・ワルツのメリハリのきいた演奏も見事。ただ、筆者がサントリーホールで聴いた「メフィスト・ワルツ」のライブ演奏はこんなものじゃなかったような気がする。あの時のキーシンは熱気が尋常ではなく、神がかっていた。やはり、スタジオ録音ということで、「完璧さ」が優先されるのだろうか?ライブでの熱気はイマイチかも。まあ、それを差し引いても名演であるには違いないのだが…
ともかく巨匠・キーシンの表現力が存分に味わえる1枚だ。
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しかも、ドラムはキース・ジャレット・トリオで御馴染みの超大物ドラマー、ジャック・デジョネット。
全体的に確かなテクニックが際立つ。特に3番の”JUST ENOUGH”がよかった。爽快なテンポ・美しいメロディーが心地よい。
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第1弾では、バッハから始まり、ショスタコとがある調的配列に従って組み合わされ、最後はバッハで終わったが、こちらは第1弾で弾かれなかった曲で(すなわち全く逆に)構成され、ショスタコから始まり、ショスタコで終わる構成になっている。
第1弾でも感じたが、バッハとショスタコを1つの流れの中で聴かせるということで、ムストネンは基本的に両作品ともかなり現代的なアプローチで聴かせる。特にバッハの演奏は、楽器を朗々と響かせたスピード感溢れる演奏が多く、これまでのピアニストの演奏にはないものだ。鋭いタッチやポリフォニックな響きが際立つ名演だといえる。
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ただごちゃ混ぜにしたのではなく、調性に考慮して並べられているので、確かに時代を隔てた2人の作曲家の作品にも関わらず、違和感なく聴ける。
しかし特筆すべき点はその個性的な作品の配列よりも、ムストネン特有の研ぎ澄まされたタッチだろう。とにかく鋭い。グールドを思わせるノン・レガート奏法で、各声部が明瞭に浮き上がってくる。
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