2007年8月 のアーカイブ

モーツァルト・アルバム- スタニスラフ・ブーニン

2007年8月31日 金曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000HOJB8Q/

ブーニンによるモーツァルト・アルバム。映画「アマデウス」でも使われた子供時代の小品から、晩年(といっても30代前半)の最後のソナタ、更には知らない人はいないであろう「トルコ行進曲」まで、モーツァルトの様々な時代の曲が収められている。

基本的にはテンポ感よくどの曲もさらっと弾くが、さすがブーニン、所々フレージングなどが独特だ。アクセントのつけ方も個性的で、人によって好き嫌いはあるかもしれない。

オール・モーツァルトということで、全体的にとても聴きやすい。ピアノ学習者にとっても興味深い1枚だろう。

幻想即興曲&英雄ポロネーズ~キーシン・プレイズ・ショパン- エフゲニー・キーシン

2007年8月30日 木曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000K2QKPW/

キーシンにしては珍しい、ライヴ録音。キーシン自らCD化を望んだだけあって、完璧な上にライブならではの熱気・即興性といった要素が加わり、迫力ある演奏を展開している。

特に最後の「英雄ポロネーズ」のテンションはライブならではのもので、圧巻だ。以前のスタジオ録音も素晴らしかったが、それを上回るほどの名演だといえる。

オール・ショパン・プログラムであり、クラシック・ファンならずとも1度は耳にしたことのあるであろう曲もいくつか含まれている。ショパン・ファン、キーシン・ファンはもちろん、これからピアノ音楽を聴いてみようという人にもオススメの1枚だ。

ドリーブ:コッペリア/ショパン:レ・シルフィード – カラヤン=ベルリン・フィル

2007年8月29日 水曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FIP0/

バレエ音楽のCD。

前半はドリーブ(1836-1891)の「コッペリア」。マズルカやチャルダッシュなど、様々な国の踊りの曲が出てきて面白い。それぞれの舞曲の特徴がよく出ている。

後半は、「レ・シルフィード」。ショパンのピアノ曲をロイ・ダグラスがバレエのためにオーケストラ編曲したもの。オケの色彩感豊かな響きでおなじみのピアノ曲の違った一面をみることができる。ピアノ学習者にとっては特に興味深いものだろう。

ショパン・ライヴ 1950’s – アルフレッド・コルトー

2007年8月24日 金曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FWGO2Q/

コルトーは「正確さ」や「速さ」では今のピアニストの規準に満たないかもしれないが、ルバート感覚が素晴らしい。音の波が押し寄せては消えていくというような心地よい流れを作り出している感じだ。「24の前奏曲」では、各曲の性格を捉え、24それぞれの世界を表現している。本当の意味でピアノを自在に操っていると思う。だからコルトーは未だに「巨匠」として語り継がれているのだろう。

helikopter-quartett – Karlheinz Stockhausen

2007年8月23日 木曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DETD3/

シュトックハウゼン(1928~)が見た夢を実現した音楽らしい…ヘリコプター4台に1人づつ奏者を乗せて、飛行しながら弦楽四重奏を演奏させるというもの。(但し、CD録音はスタジオで行ったそうな。)演奏は現代音楽の演奏で有名なアルディッティ弦楽四重奏団。

で、実際に聴いてみると、ヘリコプターのプロペラの音がきこえる。しばらくして、弦楽器のトレモロの音が次々と鳴り出す。このトレモロが、プロペラの音の模倣みたいだ。時々ドイツ語で、”1!2!3!4!”(eins! zwei! drei! vier!)などと演奏者が叫ぶが、基本的にはずっとプロペラの音とトレモロが30分以上鳴り続けるというだけの音楽…

こんな夢をちゃんと実現できるなんて、素晴らしいな。音楽としては、どうかなちょっとどうかな??日頃の音楽に飽きて、変わったものを聴いてみたい人にはいいかもしれない…

The Out-of-Towners – Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette

2007年8月22日 水曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002JP41O/

キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・デジョネットという、ジャズ界最強のトリオによるCD。他のアルバム同様やはりここでも3人の素晴らしいインタープレイを繰り広げているのだが、ジャズ・スタンダード、フリー・インプロヴィゼーション、キースのピアノソロと、ヴァラエティに富んだ内容になっている点が本作の大きな特徴である。

トラック1のIntroでは、キースの極めて美しい即興フレーズにひきこまれる。ヴォイシングが素晴らしい。そのままビートに乗ってトラック2のスウィング感あふれる演奏へ突入。軽快な演奏が心地よい。

タイトル曲のトラック4は、ブルージーな音楽だ。個人的には正直、トリオのフリー・インプロヴィゼーションは聴きづらいと感じることもあるのだが、この演奏は途中で典型的なブルース進行が現れることもあり、結構聴きやすいと感じる。

最後のキースのピアノソロは、極めて美しいバラードだ。それまでは軽快でノリのいい曲が中心だったが、最後はしっとりとしたムードでアルバムを締めくくる。

グルダ ノン・ストップ-フリードリヒ・グルダ

2007年8月16日 木曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002ZEZWM/

このCDの特筆すべき点は何といっても、1枚のCDの中にグルダのオリジナル曲からクラシック・ピアノの名曲、編曲ものが全て入っているという点だろう。

更に、これだけヴァラエティに富んだ内容が実に自然な流れの中で演奏されていくということも素晴らしい。オリジナルのモーツァルトらしい「アリア」を美しく聞かせたかと思えば、ジャズ風の「プレリュードとフーガ」の荒々しい演奏で意表をつく。続いてドビュッシー、ショパン、シューベルト等の名曲をきかせ、最後はヨハン・シュトラウスの自身による編曲版で豪快に締めくくるといった全体の構成も実に自然でかつ面白い。

とにかくグルダの多才ぶりをたっぷりと楽しめる1枚だ。クラシックファンでない人にもオススメ。

サムホエア・ビフォー- キース・ジャレット・トリオ

2007年8月14日 火曜日


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000KHXFYQ/

1969年発表。1曲目にボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジズ」をピアノ・トリオ・ヴァージョンで演奏している。キースのオリジナル作品にも通じる叙情的な旋律が心に染みる。

他は全曲キースのオリジナルだが、特に一番最後の「オールド・ラグ」が印象的だった。一応典型的なラグタイムのスタイルによる作品だが、爆発的なテンションでの演奏が素晴らしい。

後のキースの幅広い音楽性の一端が垣間見られる作品。